清潔すぎる生活環境


道路の舗装、上下水道の完備、殺菌、消毒の行き届いた住環境など、
日本の生活環境は非常に清潔になりました。
公衆衛生という観点からみれば、これは望ましいことです。
しかし、過度に清潔な環境におかれた人間は、殺菌などにさらされる頻度が減るので、
体内の免疫バランスが変化し、アレルギー症状を起こしやすくなるとも言えます。
人間の免疫システム(最近などの外敵から身を守るしくみ)をつかさどる細胞の一つに、
ヘルパーT細胞があります。
この細胞には1型と2型があり、この割合によって体質もかわってくるのです。
この体質は乳幼児期に決まるといわれており、この時期に最近やウイルスの多い環境に育つと、
「1型が優勢な体質=非アレルギー体質」になります。
逆に細菌やウイスルが少ない環境に育つと、「2型が優勢な体質=アレルギー体質」となります。
「風邪で高い熱が出て、その間アトピーの症状が一時的によくなった」
という話をよく聞きます。
これは、かぜウイルスによって一時的に1型の免疫が高まり、
アレルギー症状が抑制されることによっておこります。
アトピー性皮膚炎が発展途上国ではすくなく、先進諸国で増加し続けてる背景にはこのように
衛生環境が整ってきたことが関係していると考えられます。